はちよりうえ

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Fairy gone フェアリーゴーン 第21話「錆びた強者と開かない扉」感想

 今回も、状況が進むだけで特段何も解決することなく終了。この作品は事件だけ解決して、盛り上がった雰囲気を出したら終わるつもりなんだね。

 

今週の内容

フリーから離れて森に入ったマーリヤを、神獣の素材として捕らえるべく姿を現したウルフラン。マーリヤに手甲鈎の様な武器を見せつつ投降を促すが、銃を構えた彼女を見て、ウルフランは仕方が無いと呟き、妖精・フィッチャーをけしかける。マーリヤもアッシュクラッドを出して応戦するが、妖精を戦わせつつのウルフランとの白兵戦は彼女には分が悪いものだった。

先日覚えた相手の妖精の声を聴き、相手の妖精器官を消す炎をアッシュクラッドに使わせたマーリヤは、戦いを望んでいない妖精と、戦いの先に何も見いだせていないウルフランを、妖精器官を消すことで救えると確信するが、彼女の一方的な考えにウルフランは激昂する。

アッシュクラッドの緑色の炎による攻撃により、白兵戦でマーリヤを圧倒していたウルフランだが、あと一歩及ばずフリーが駆け付けてきてしまう。マーリヤを呼ぶフリーの声を聞きつけたウルフランは、すぐに手を引き森の中へと逃げ込んでいった。

フリーに、ウルフランが自分の事を妖精憑きだと知っていたことを話したマーリヤは、自分の胸に拳を当て、自分の運命から逃げないと力強いまなざしでウルフランの去っていた方向を見つめるのだった。

急いで本部に戻るマーリヤとフリーは、首相官邸へと大型車が入って行くところを目撃し、何があったのかと寄る事にする。

官邸から出てきたネインに声を掛け、首相のゴルバーンが暗殺されたことを聞いたフリーは、そのまま自分たちが調査した結果で、報告したいことがあるとネインに申し出る。

本部に戻り、局長室でセルジュとクラーラ、ロバートとダミアンを加えて、アインツ教団が融合体を手に入れていたことと、マーリヤが妖精憑きだとバレている事を報告するフリー。特にこのメンバーにも最近知らせていたマーリヤの妖精憑きの件に関しては、フリーも額に手をやるほど、その情報の出所に悩んでいたが、ロバートから、先日マーリヤと交戦したアインツ教団のミケル・コナーが、監獄内で自殺した情報を提供する。クラーラがミケルから情報が漏れた線を考え、セルジュが監獄内にも教団の手の者がいる事になると懸念を声に出す。

しかしネインは、どこから情報が漏れたのかを重視せず、妖精憑きであるマーリヤの安全を確保するために、彼女を捜査から外す判断を行い、仕方が無いとクラーラたちからも諦める空気が漂う。それでもマーリヤは自分を囮に使うことを進言し、捜査から外す判断の撤回を求め、仲間がいるから大丈夫だと言うマーリヤの言葉に、フリー達も目配せして、マーリヤを囲むように並び、ネインに判断雄撤回を願い出るのだった。隊員の団結をみたネインも、マーリヤが捜査に加わる事を許すが、情勢が読めないことを念頭に置くようにと言い含め、その中でもレイ・ドーンの動向が懸念されることに、マーリヤも心中穏やかではいられない様子なのだった。

首相の暗殺を聞き、レイ・ドーンはロンダキアに向かう汽車の中で、どうにかして自分を亡き者にしようと考えていたはずのゴルバーンが、自分よりも先に逝くという皮肉をつぶやいていた。

ロンダキアに到着したレイは、統一政庁へと赴き、出迎えたネインに状況の悪化を招く行為だとの意味で出向いた用件を尋ねられる。ネインの怒気をはらんだ物言いに、思わず彼女へ視線を向けてしまったブルーノ・ボーメ軍部大臣とは異なり、レイは驚くこともせずに皇帝に謁見したいと言う目的と、カルオー公の地位と領地の返上を申し出て、統一政府の一員として事態の打開に尽力するつもりであることを宣言する。

統一政府に協力するというレイが、剣を帯びている事を確認したネインだが、レイが地位の返上を宣言したため、特にこれについては言及せずに皇帝への謁見の手筈を整える事とする。

目の前を通り過ぎようとするレイに、故郷を焼かれた恨みのあるマーリヤは凝視してしまい、その視線を感じたレイはマーリヤに声を掛ける。今度こそ、スーナの生き残りであることをレイに明かしたマーリヤは、自分の肩に手を置いて「そうだったのか」とだけつぶやくレイに対して、怒りが湧いてきていた。何とか歯を食いしばって何も言わずに堪えた彼女に、隣にいたフリーは心配して声を掛けるが、マーリヤは目に涙を溜めながらも顔を上げ、レイがいるなら彼の命を狙っているヴェロニカもま近くに来ているだろうと、考えていた。

実際、マーリヤが考えていた通り、レイの動向を双眼鏡で見ていたヴェロニカは、デオドルア廃城でイージェイの遺体の傍から持ち出した妖精武器・モルテラントに手を添え、今ならレイを殺せると笑みを浮かべるのだった。

山の地下に築かれたアインツ教団の祭壇では、スーナで捕獲した融合体に祈りを捧げ続ける信者と、妖精憑きの捕獲方法について話し合う大僧正マルコとグリフ、ウルフランの姿があった。妖精兵の備えもある教団だが、駒が不足しているとうなだれるマルコに、マーリヤの捕獲に失敗したウルフランは、宛てがあると申し出るのだった。

ロンダキア宮殿にレイを移送したドロテア。レイに同行するネインは、アインツ教団の目論見をレイに話し、妖精憑きである自分の警護は任せるとしつつ、マーリヤにも気を配るようにと言うレイに、ネインも承知していると答え、レイの口から自分の話が出たマーリヤも、複雑な面持ちで警護に当たるのだった。

レイの警護をしつつ、幼馴染のヴェロニカを探すマーリヤ。フリーも、ヴェロニカに関しても今回は保護対象だとして表立って協力できると彼女を元気づける。その申し出に頷くマーリヤは、自分の足元にすり寄るチマに気付き、ついてきてしまったのかと眉を下げるのだった。

宮殿では、ゼスキア皇帝のキャスタル・ハロルから首相代行の命を受けたレイ。そんな彼に訝し気な視線を送るネインは、ブルーノ軍部大臣と共に皇帝への礼の姿勢を取り、レイに同伴していたのだった。

レイが入って行った宮殿を警護しながら、自分とフリーの間にすまし顔で座るチマを見たマーリヤは、妖精の匂いをかぎ分けるチマに手伝ってもらい、ヴェロニカを捜索することを考えつく。

翌日、監獄での暴動があったことを知らされるフリーとマーリヤ。ミケルの自殺の件もあり、監獄内にいる教団の協力者の存在を疑っていたドロテアとしては、協力者の目的が分からないと思案する。そこへ、首相代行となったレイの指示を受けたボーメ軍部大臣が、統一兵数人を連れて鎮圧に向かい、その対応の速さに感心するフリー。しかし、軍人や統治者として才覚あるレイの側面を見てもなお、ネインはレイには何か思惑があるだろうと考えていたのだった。

そのころ監獄では、看守に牢屋の扉を開けられたアクセルが、これは何かあると感じながらも扉から出ていた。アクセルが警戒していた通り、仲介役を頼みに来ていたウルフランによってアクセルは胸ぐらを掴まれて格子に押し付けられつつ、仲介役を強制させられることになる。

レイはマーリヤを呼び出し、妖精・スローンテイカーを差し向ける。マーリヤもアッシュクラッドを出して対応するが、レイの思惑は妖精を通してマーリヤに通じ、マーリヤの考えも妖精を通じてレイに送られていた。言葉ではなく妖精の声によってお互いの考えを認識した二人は、妖精を下げさる。しかしレイは、マーリヤに妖精の声ではなく、実際に世の中を動かしている人の声を聴くように忠告するのだった。

レイとの話し合いが終わり、警備に戻ったマーリヤは、チマが反応を示した建物にヴェロニカがいたかもしれないと、彼女の捜索をフリーと共に始める。建物の屋上に上がり、人の姿が無いことを確認したマーリヤは沈むが、フリーはチマが柵の一か所の匂いを嗅ぎ続けているのを見て、ヴェロニカはここにいたのではと考えを話して見せる。

フリーに励まされたマーリヤは、人の声も聞かなければいけないと覚悟を決めて、チマが進んでいくとおりに歩いて行き、建物の中庭に通じる扉へとたどり着く。

扉に鍵が開かないため、話しかけてみるマーリヤ。扉の向こう側にいたヴェロニカは、マーリヤの問いかけに応じるが、レイの殺害を諦めてまで、ドロテアに保護されることを拒み、止めたければ自分を殺せとまで言う。しかしそれでも食い下がるマーリヤに、少し困ったように笑い、話は終わっただろうと、この場を去る事をマーリヤに告げる。それでもマーリヤは妖精の声の話を出してヴェロニカに復讐を辞めさせようとするが、ヴェロニカは自分に憑いた妖精が怖がっていたことを思い出し、妖精にとって居心地のよくない世界にしたのは、人間だと言い残して姿を消してしまう。マーリヤは扉を開けて中庭に入るが、そこにヴェロニカの姿はなく、自分の声は届かなかったと悔しく思うのだった。

ウルフランに強制された仲介の仕事をするために、傭兵部隊を率いているビーヴィー・リスカーを訪ねていたアクセル。彼の話に、誰と戦えるのかと身を乗り出しすリスカーは、楽しそうな表情を浮かべていた。

 

今までに作中で表示・表現された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴467年

レイ・ドーン 兄のユルゲンと共に故郷のスーナ近くの森で融合体の誕生を見る

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴486年

マーリヤ誕生 のちに母テレサ・ノエルが死亡する

イヴァン・ノエル スーナ近くの森で融合体の犠牲になり死亡する

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。レドラッド王・オルバニーが自害。これによりレドラッドは降伏宣言を出す。

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

統一ゼスキアの首相 ゴルバーン・ヘルワイズがアインズ教団によって暗殺される。

首相暗殺に伴い、事態の打開のためカルオー公 レイ・ドーンが地位と領地の返上をゼスキア皇帝キャスタル・ハロルに申し出て、首相代行の命を授かる。

 

ここから感想

どうしてこう、同郷のおじいちゃんのレイに、中学生入学時の年齢で注意されるような「人の話(声)を聞きなさい」と言われたり、妖精器官を消去できる術を手に入れて「救えるから」と使おうとすれば、ウルフランに「勝手に可哀そうな扱いをするな(意訳)」とか言われているんですかマーリヤさん。十代後半にしては、彼女の抱える課題が幼稚で、相変わらず克服できる見込みがない。こんな傲慢な考え方で、よくビャクレーに可愛がられていたよな…。てか、何故後半に入って彼女の傲慢な部分を表現し始めたんだろう。まさかこれは彼女の性格であって、課題ではないと言いたいのか?でもこれ、話の進む方向からすると、妖精が可愛そうだからと言う理由で、妖精兵全員の妖精器官を消して回りそうなんだが、それでも彼女の考えだからで済むのか?

 

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