はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

Fairy gone フェアリーゴーン 第6話「旅の道連れ」感想

今週も誰とは言えないサブタイ…。道連れになったのは、マーリヤ視点で任務の話ならクラーラ、黒の四の話ならアクセル…いやダミアンかな?情勢の観点で、五公の話なら策略にハマって他の三人の後を追いそうなレイ・ドーンってところなのかな。

 

今週の内容

マーリヤの歓迎会を行った店で、ゴンザレスが話す統一戦争終結から、今の体制になるまでの流れを話してもらうマーリヤ。

首相に就任したゴルバーンが、大戦で大きな功績をあげた5人に五公として領地を与えたが、戦後次々に謀反の疑いなどで死亡や処刑され、今残るのは二人だけという状況に、大戦中に大尉だったゴンザレスは、本当の英雄は現場で戦っていた自分たちだと文句を言い、その考えには乗れないライランはクソ野郎とゴンザレスの悪口を漏らす。

マーリヤを挟んで口げんかに発展仕掛けるライランとゴンザレスに、スティーヴは困ったようにおろおろとするが、マーリヤはどっちがジジイかという言い争いに、二人とも元気で若いと発言し、喧嘩の勢いを霧散させてみせるのだった。

喧嘩が収まったことにほっとしたスティーブは、一週間後には十度目の終戦記念日だと、戦争は遠い昔の話と思い返すような事を言うが、ゴンザレスはリトローク公の処刑があったのが去年のことで、まだ二人、五公がいるとライランが続け、マーリヤは残りの二人に、故郷を焼き払ったレイ・ドーンが居る事を意識するのだった。

ハイブランツ公邸では、終戦記念日のためにレイ・ドーンが訪れ、シュヴァルツ・ディーゼとの挨拶を交わしていた。

ドロテア本部では、妖精原体を持っているように見せ、小遣い稼ぎをしようとしていた男を、留置所らしきところに入れるクラーラとセルジュ。さらに街中では、オズとロバートが古い人工妖精の甲冑を店先に出していた店に、妖精が無い状態でも、本物を所持していれば違法だとして調査に入る。

マーリヤもフリーと共に街の警備のために巡回していたところ、街のいたるところで新型の人工妖精が配置されているところを目撃する。終戦記念日の警備の時にお披露目の予定だが、いきなり本番というわけにもいかないだろうと説明するフリー。

チマが何かに反応し、マーリヤ達が来た方向から悲鳴が上がったために現場に向かうと、新型の人工妖精が母子に向かって武器を振り上げているところだった。マーリヤが母子を避難させ、フリーが暴走した人工妖精に体当たりして体制を崩し、操者に他の人工妖精を操作させて取り押さえさせる。その対処をしている間に、建物の陰から人工妖精を暴走・操作させていた男は笑みを浮かべ、その場から離れていくのだった。

暴走した人工妖精を調べるため、統一ゼスキア軍イーストエンド基地の人工妖精技師・整備主任のハンス・エフメドの元を訪れるフリーとマーリヤ。そこには妖精省のグリフ・マーサーもおり、審議官兼妖精技師として慌てて駆け付けたのだと挨拶を交わす。ハンスとテッドとも挨拶を済ませ、異常は見つからなかったというテッドの見解に、グリフも困ったように、大戦当時に使っていたサイデンⅦ型からの置き換えのために、やっとこぎつけた新型なだけに、単に異常なしでは上は納得しないと言い、フリーも頭が痛いと賛同する。

ドロテア本部に戻り、ネイン局長から新たな黒の妖精書の話をされ、グリフからも聞いたと返すフリー。以前確保した黒の妖精書は贋作だったが今回は本物かもしれないと言い、取りに行く人選はすでに決めてあると話を進めるネインなのだった。

旧シンクエンジュ領 エスクレクに着いたマーリヤとクラーラ。二人とも初めて来る街だったため、迷わないか不安になると言ったマーリヤに、クラーラは地図を覚えているのに迷うことがあるのかと言って歩き始めたため、マーリヤはそのクールさに少し引いてしまうのだった。

情報屋のバズことセバスティアンに会い、情報の内容を聞き出そうとするクラーラに、バズはふんぞり返りながら前払い分の報酬では足りないからと、クラーラにサービスを要求し、部下に合図を送り二人を襲撃させる。部屋に潜んでいる存在に気付いていたマーリヤは、すかさず銃の入ったホルダーや肘鉄で攻撃し、クラーラも自分が座っていた椅子を振り下ろして一人を倒し、怯んで何もしない残った一人を無視して、銃を取り出そうとするバズに、二人がかりで刃物を突き付け、報酬分の情報を話すよう要求するのだった。

再びイースエンド基地で、暴走した新型妖精の操者からも異常が無かったか聞き取りを行うフリーとロバート。その帰り、不具合か細工をされたかと原因を考えるフリーに、細工をするなら内部の人間でないと無理だと意見を出すロバート。そんな会話の最中に、二人の後ろから、ロバートの知り合い・保安局で働くダニエルが現れたため、話をするためにフリーから離れるロバート。

暴走した新型妖精の件で、異常が無いかを街に配備されている操者に聞き、暴走があった現場を確かめるセルジュとオズ。何かが引っかかるというセルジュだが、解明にはまだ至っていない様子なのだった。

バズは、ぜひ顎で使ってほしいとクラーラとマーリヤに笑顔で申し出る。その変わりように困っているマーリヤだが、クラーラは足になる車を用意するようにとクールに対応するのだった。

バズの情報では、エスクレクで開催されたオークションで、最近出品された黒の妖精書・黒の㈣を競り落としたのがダイスという名の有名な代理人である情報を掴んだクラーラとマーリヤは、さっそくダイスを追いかける。そのダイスを追っていたのはマーリヤ達だけでなく、ダミアンも物陰から見ており、さらにグイ・カーリンのスウィーティーもダイスが乗り込んだロンダキア行きの列車に乗ろうと、切符を購入しているのだった。

スウェイーティが列車に間に合わず、その様子を駅の物陰から見ていたダミアンは、ドロテアの他にもグイ・カーリンまでもが、黒の四の情報を得ていたのかとつぶやく。

ドロテアの捜査権限でギリギリ列車に乗ることができたマーリヤとクラーラは、ダイスを探すために客車を見回るが、見当たらずにいた。もう一度探してみようと、別れた二人が居た場所の、窓側の席の男は、持っていたカバンが見えないよう、隣のに座った客の大きなトランクの陰にカバンを置き、その上に腕を置いているのだった。

やはり客車にはいないと、連結部で話し合うマーリヤとクラーラ。貨物車に隠れているのではというマーリヤに、走行中は出入りできないとクラーラが言ったため、次の駅で確認させてもらうことにする二人。

走行中に出来ることが無くなり、次の駅に到着するまでの時間、クラーラに何故ドロテアに志願したのかを聞くマーリヤ。クラーラは大戦中に家族を失い、兵士に乱暴されそうになったところをネイン局長に救われたことを話す。「大変だったんだね」と言うマーリヤに対し、「そう言う戦争だったから」と返すクラーラ。マーリヤは、自分は両親の事は知らないからと話したため、失ってしまったが、思い出はある分自分は幸せだと言うクラーラに、マーリヤは悲しげな表情を浮かべ、何かを言いかけたが、言葉にはしなかったのだった。

駅に着き、貨物子を空けてもらうマーリヤ達だが、誰も潜んではおらず、とっさに外に出たマーリヤは返送したダイスを発見する。大声をあげて駅員に協力を得ようとするが、ダイスの方が早く走り抜けてしまい、クラーラと目配せをして別れたマーリヤは、駅の外でダイスを見失ったクラーラが、別の方向へと走っていくのを見て、変装を解いて平然と道を歩くダイスの後ろに回り込み、銃を突き付けてダイスの捕獲に成功するのだった。

尋問を受けても口を利かないダイスに、ロバートは手ごわいと評価をする。ダイスが誰の代理で黒の妖精書を落札したのかが問題だとフリーがマーリヤ達に話していた時、任務から戻ってきたセルジュが嬉しそうにクラーラに話しかけ、ダイスと黒の妖精書の行方の話は途切れるのだった。

街の見回りをフリーと行っていたマーリヤ。新型人工妖精の暴走の件も、異常がなく原因が分かっていない中で、黒の妖精書を落札したダイスも口を割らないことも重なり、困ったものだと話す二人。そこへ以前、カイン・ディスタロル邸から黒の妖精書を盗み、三つ巴になった時にスウィーティーに撃たれていた、アーケイム構成員のアクセルが現れ、あの時の行動は、フリーへの敵対の意志は無く、たまたま獲物が一緒だっただけだと弁明をし始める。何か力になれることは無いかと手揉みをするアクセルに、顔も広く耳も早かった点を買い、ダイスの顧客を聞き出すことにするフリー。アクセルは本職の代理人はクライアントが一人だとは限らないとしたうえで、ダイスの得意先の名を話す。

そのダイスの得意先であるギルバート・ウォーロック邸には、すでにスウィーティーが控えていたのだった。

シュヴァルツ邸では、軍務大臣が食事会からの退席するための挨拶を、シュヴァルツに行っていた。もう少し楽しんだらどうだと引き留めるシュヴァルツに、理由を述べるため、ここだけの話だと前置きして新型の人工妖精が暴走したことを話す軍務大臣。そのことを聞いたシュヴァルツは、それは大変だと言いながら、笑みを浮かべるのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴481年

統一戦争開始

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴495年

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物が死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

 

ここから感想

「捨て話とまでは言わせない」という構造ではあったけど、マーリヤとクラーラの情報屋対応から列車内での行動は全部カットしても良いと思う。単にマーリヤは両親を知らず、両親・家族との思い出があるクラーラは幸せとか、これ、後になってマーリヤも「家族と呼べる人はいたから、その思い出は大切にしたいんだ」とかの発言イベントに繋げるのかなと考えると、そう言った話はもっと人を書き込んでからでないと、意味をなさないと言いたい。しかも「両親・家族を亡くして大変だった」「両親の思い出すらないんです」といった不幸自慢では無いのならなおさら、当人の想いを描かないと意味が無いのに、マーリヤは何も言わないままで今回も終わってしまうし、気持ちの描写を曖昧にしすぎると、結局話した内容に対するキャラの想いを救い上げずに、その場面での感情で物語が盛り上がって終わっていきそうで、今の段階からだいぶ不安。

もう一つ、先週から心配していたマーリヤの不調の件は妖精が出なかったため、不明。まぁ、情報屋相手にいちいち妖精を出している脳筋じゃ、ドロテアは務まらないよな。でも、マーリヤはもう妖精を出せるのかが分からない分、彼女の妖精憑きとしての特徴みたいなものがあったのかどうか、確かめられないのは残念。

これとは別に、心配事ができてしまった。本当にこのままシュヴァルツが黒幕という事で良いのだろうか。疑い始めてしまうくらい、新型の暴走と聞いてほくそ笑む、あからさまに黒幕らしいシュヴァルツ。この、ドロテアが原因を掴みきれていない新型の不具合をどう利用するのかは、想像して楽しむとして、どうやってその仕掛けを行ったかは、たぶん人工妖精技師のテッド君なんだろうな。ドロテアが来た時の目の逸らし様とか、書き間違え出なければおかしいものね。ついうっかり、ウルフランがやったのかなとも思ったけど、彼が使っていたり、居た場所は違法人工妖精の工場だから、画面端にぶら下げられてたのは、新型とはまた違う型の人工妖精だよな。だからたぶん、ロバートの読み通り、内部の犯行でテッド君の線が強いと思う。

そして、今度の黒の妖精書・黒の四もドロテアとグイ・カーリンがこれをめぐっての騒動に発展するのだろうけど、公式HPの次週分ではマーリヤとクラーラを従えてセンターを取るスウィーティーの絵があったから、共闘しつつ腹の探り合いになるみたいだ。テレビの予告じゃそうなるようには聞こえなかったから、ほんと予告から想像するのは難しいよね。

で、色々と言葉の確認をさせてもらっているこの作品の公式HPなのだけど、一生懸命に色々と書いてくれているのだけど、五公や七騎士の説明とかは、アニメで明かされてから出せば良いのになって思う部分と、マーリヤの育ての親・ヴィクトルの話が年表に載ってたり、ユルゲン・ドーンがレイ・ドーンの兄で妖精兵だった設定とか、「それ、アニメでは表現されてなかったんですけど」って思う情報があったりするので、公式HPで情報を補てんするのって、物づくりとして負けな気がするな。