はちよりうえ

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Fairy gone フェアリーゴーン 第9話「転がる石と七人の騎士」感想

 

今週のサブタイは、七人の騎士はそのまま七騎士の皆さんで良いとして…転がる石はオズなのかな。

 

今週の内容

ロンダキア皇宮にて、終戦記念式典で襲われたゴルバーンを、身を挺して守ったシュヴァルツの功績を称えるゼスキア皇帝のキャスタル・ハロル。首相からも、改めて礼を言われたシュヴァルツは、カルオー公の様な七騎士でこそ無かったが、自分も元は武人だったと謙遜する。しかしカルオー公であるレイ・ドーンは昔は勇者であったと言うゴルバーン首相の言葉に、含みを感じるシュバルツなのだった。

この件で、褒美を取らせるという皇帝に対し、シュヴァルツは妖精武器を所持したいと申し出る。その言葉に皇帝も、ゴルバーンも驚くのだった。

行き付けの店でゴンザレス達常連と話をするマーリヤ。マーリヤが来てから、ドロテアのメンバーもだいぶ雰囲気が良くなったと言われ、そうだと良いなと笑うマーリヤ。そして、先日の終戦記念日での騒動から、だいぶきな臭くなってきたと話すゴンザレス。また戦争になりそうだとするその火種は、カルオー公のレイ・ドーンか、ハイブランツ公のシュヴァルツ・ディーゼかだが、彼らからすれば、レイの方が怪しいだろうという認識なのだった。

一方カルオー公邸では、シュヴァルツが動くのかとつぶやいたレイは、ウルフランから話を聞こうとしていた。

首相官邸では、マルコ妖精省次官と、ドロテアのネイン局長を呼び出し、終戦記念式典での騒動の責任を、ヨアヒム・セット妖精省大臣に取らせ、後任はマルコ妖精省次官に任せると伝える。そして、本題のシュヴァルツが妖精武器の所有を求めた件に触れるゴルバーン首相。残る5公のうち、レイはもともと七騎士の一人だったため、現在も妖精武器を所有しているが、七騎士では無かったシュヴァルツ自身は持っていないため、つり合いが取れないという事だろうと、相手の胸の内を予測した上でくれてやると判断する首相。妖精省から妖精武器を出し、ドロテアが運ぶと言う手筈で進めることになるが、ネイン局長はまた面倒なことになったと、思うのだった。

妖精省では、先の大戦で多くの妖精兵を葬ってきた妖精武器を、ペインシーラー、フラタニル、ヴェロスティール、アリアドラの4つを保管しており、厳重な警備と、建物の奥深くにあるそれらを目の当たりにするマーリヤ。

案内しているグリフから、レイ・ドーンはソロリアスを、フリーからは局長のネイン・アウラーがアリアドラの所有者であることを知らされるマーリヤ。七騎士の一人は女性だと聞いていたマーリヤは、局長がその人だったのかと情報を整理しているところ、グリフはヴェロスティールはフリーの物だと紹介し、本人は託されただけだと否定する。

シュヴァルツに今回渡される妖精武器は盾と小刀のフラタニルであり、元は七騎士のガーラン・バトルの物だったと紹介するグリフ。彼自身も、シュヴァルツがどう使うのかが気になっている様子なのだった。

夜になったロンダキア郊外で、ビーヴィー大佐と密会するシュヴァルツ。ロンダキアを、手を伸ばせば手に入る宝石と例えるシュヴァルツに、華々しくやれるのかと、問いかけるビーヴィー大佐。その言葉にもちろんだと答え、最高の舞台を用意したと言うシュヴァルツに、大佐は期待するぞと、笑って答える。

ロンダキア駅で、フラタニルの運搬警備を行うフリー達を見送るネイン達。居残り組のセルジュが、出発するフリー達と談笑していたところ、シュヴァルツが到着し、全員がゼスキア式の敬礼をする。

ネインは来ないのかと声を掛けるシュヴァルツに、ネインは優秀な部下に任せているから安心するようにと伝え、シュヴァルツも血を流して勝ち取った平和だから、何事も起こらないだろうと返し、ネインはその言葉に引っかかりを覚えるのだった。

汽車が出発し、居残り組はそれぞれの仕事に戻るのだった。ロンダキア宮殿では、人工妖精は新型も旧型も誤作動させることが可能だとして信用性が疑われているため、人が警備に当たり、その様子を見ながら、終戦記念日の騒動の現地調査を行っていたセルジュは、今戦争が起こったら地味にやばいと不謹慎なことを言い、クラーラに怒られるのだった。同じ頃、騒動を起こしたテッドの尋問を行うロバート。人工妖精を誤作動させる機材の入手先などを聞き出すロバートだが、テッドは死ぬまで牢獄の中だろうと、捜査に協力をしようとはしないのだった。殺人にまで至っていない事から、捜査に協力すれば極刑は無い事や、恩賞もあり得ると話し、テッドを自分の右腕であり倅同然だと話したハンス主任の事もテッドに伝えるのだった。育ての親を悲しませるなというロバートの言葉に、テッドは涙を流すのだった。

沈む夕日を眺めながら、ビーヴィー大佐とソフィーは語らいながら時を過ごしていた。そこへウルフランが到着し、ビーヴィーに手紙を渡す。

手紙の内容を読み、ネイン・アウラーがロンダキアに残ったことを知ったビーヴィーは、手紙を破り捨てながらウルフランも加わるかと尋ねる。しかしウルフランは、自分の仕事では無いと断り、ビーヴィーも笑うだけで済ませるのだった。

夜になり、フラタニルを警備していたマーリヤは、フリーの肩に寄りかかって眠っていたことに気付き、慌てて謝罪する。同じ頃、客室ではシュヴァルツが来る衝撃に備えてシートベルトをきつく締め直しているのだった。

運転士が、線路上に立っている人影を発見し、ブレーキを掛けた衝撃で激しく揺れる車内。ソフィーが運転士を射殺すると、今度はビーヴィーが自分の妖精・アイゼンコップを出して汽車に体当たりさせ、大きく脱線させる。

スーナが焼かれてから、ヴィクトルに拾われた後の事を思い出すマーリヤ。ヴィクトルに猟の事を教えてもらい、やがて彼が病に倒れ、死んでしまった事も、自分が災いの子だからこうなってしまったのだと考えるのだった。

フリーに起こされ、庇われている状態だと知るマーリヤ。何とか起き上がり、銃声が飛び交っている音を認識した彼女に、フリーは襲撃されていることを伝え、マーリヤは対応に動けるかを確認する。

外に出てリリィから敵が15人ほどで大部隊では無いことを聞いたフリーは、狙いはフラタニルだろうと的を絞り、シュヴァルツの護衛よりもフラタニルを守ることを優先するフリー。まずは反撃しなければと、申し出たオズを援護するという作戦で動き出すフリーとマーリヤとオズ。しかし、敵の指揮を執っているのが七騎士の一人・ビーヴィー大佐だと知り、妖精の天敵の妖精武器と、ビーヴィーの妖精が強い事を知っていたフリーは、自分たちも同じように妖精武器を使わなければ勝ち目は無いと、フラタニルを取りに戻るのだった。

フリーが妖精武器を取り出すのだと悟ったリリィは、敵を引き付けなければと、フラタニルを保管していた車両からズレて攻撃を開始する。しかしその行動でビーヴィーに作戦がバレてしまい、アイゼンコップで車両を攻撃されてしまう。このままではフリー達が危ないため、オズは自ら声を上げて車両の陰から飛び出し、妖精・エアレーと共に、ビーヴィーとアイゼンコップとの戦闘に突入する。

オズとエアレーの連携のとれた攻撃も、ビーヴィーはたやすく避け、妖精武器でエアレーに大きなダメージを当たえる。オズ自身もビーヴィーの攻撃で蹴飛ばされる中、フラタニルを装備したフリーと妖精・レッドフットがアイゼンコップに立ちはだかったため、ビーヴィーの興味はフリーへと移るのだった。

フリーが苦戦する中、マーリヤは斜面上方から銃撃してくる敵を無力化しようと、自分の妖精・アッシュクラッドを出し、敵の銃を破壊しようとする。しかし、ビーヴィーの合図で、控えていたソフィーがマーリヤ自身を襲ってきたため、マーリヤは人を打つことができず、窮地に立たされる。そこへオズがマーリヤを庇いに入るが、今度はアッシュクラッドが人質に取っていた傭兵の仲間ごと銃で撃たれたため、マーリヤは妖精越しにダメージを受けて気絶してしまう。斜面から落ちたマーリヤを執拗に追うソフィーから守るため、オズはマーリヤを抱えて車両の陰に入ろうとするが、射撃隊からの銃撃を受け、オズ自身も被弾していく。

ビーヴィーはフリーを難なく無力化し、「屈辱を糧にできないなら次で終わりだ」と言い見逃す。次にオズの元に立ち、オズをなかなか骨のある男だと評価するが、追ってしまった傷から、もう戦える体ではないだろうと判断し、次が無いのならと妖精武器・ガドファクスでオズの脇腹を切り付け、致命傷を与えるのだった。

夜が明け、治療を受けるシュヴァルツは腕に包帯を巻く程度で済んでいたが、そのほかドロテアやハイブランツ領の護衛には多数の死傷者が出ていた。少し離れた場所でも、オズを看取るマーリヤとフリー、リリィの三人。マーリヤは、ビーヴィーに致命傷を与えられてオズが声を上げた時には意識があったため、オズを見上げ心配するが、そんなマーリヤに、オズは無理やり笑顔を見せていたのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴481年

統一戦争開始

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴495年

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の

 

ここから感想

もうね、マーリヤの戦力外っぷりはお腹いっぱいなので、誰か戦場での動き方とか、心得とかを教えてやってほしいよ。周りにいる人はみんな元どこかの兵士でしょ。銃撃の位置取りはできるから、戦闘できる子だとは考えてはいけないよね。

今週は、一般人が思っているシュヴァルツよりもレイが怪しいと言うイメージと、実際には皇帝への無茶ぶりや、傭兵に自分を襲わせる小細工を使っているのはシュヴァルツで、レイは相手の情報をただ受けているだけだったね。今後この比較が活かされる展開になるんだろうか。なるなら、シュヴァルツが、レイか首相のゴルバーンに濡れ衣を着せて戦争なんだろうな。レドラッドを手に入れるみたいなセリフもあったため、最終的な狙いは首相か皇帝を退けることだろうけど、やはりそこに感情が乗ってこないのがこの作品の弱点だよね。

誰が元々どの国でどうやって過ごして、統一をどう思いながら戦後を生きているか、がこの作品の主軸なはずなのに、何に怒ってどこまで妥協したりしているのかが、表現できていないから、どんなに策略を練ってやり取りをしても、緊張感や同情ができないんだろうな。

公式HPを見ると、徐々に更新されているところがあって、見ていて楽しいのだけど、またキャラクターが追加されるのを見ると、さらに風呂敷は広がる模様。これらとスーナの件、まとめられるのだろうか。