はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

真夜中のオカルト公務員 第10話「白い眉と青い炎」感想

まぁ、繭の親は蛾だとは分かったけど、自ら養蚕するとは考えなかったよ。やっぱり親が人間から守り切っても、中身の蚕らは廃棄ですかね。

今週の内容
夢魔を容赦なく踏みつぶして処理した悟に、激怒する新。悟は怒る新に、今後の犠牲者を出さないと為だ言う言い分を唱えるが、それを否定しきれないまま、「それでも」と訴える新に、本心から、アナザーの言葉も、それを通訳する新の言葉も信用できないと言って否定するのだった。
結局、アナザーへの対応方法は平行線のままになり、悟は砂の耳を活かして、自分の持っている案件を解決してみるかと持ち掛け、交流会第一日目は終了するのだった。
新宿区役所の前で立ち尽くしていた新に、夢魔の件で次男・亮が昏睡状態になったと相談してきた相田小春に声を掛けられる。小春と、一緒にいた亮の兄・駆に礼を言われ、駆に促されて亮も笑顔で礼を言うのだった。その赤い雨合羽をかぶった亮の姿が、処理されてしまった夢魔と被った新は、思わず手に力が入る。
庁舎内に入ると、仙田に夢魔の件が解決した様だねと声を掛けられる。返事はするものの、いつもと様子が違う新に、話があるなら聞こうかと促すのだった。
交流会一日目の話を聞き、エリートはやることがキツイと感想を述べる仙田。セオも、踏みつぶすのはえげつない、アナザーが駆除できるか否かの二択という視点もどうかしていると返す。しかし京一は、被害者を出さない点では一定の理解はできると話し、さらに言葉が聞こえる分、アナザー側に立って物事を考えてしまう新に、改めて注意をし、砂の耳は万能なスキルでは無いことを理解してほしいのだと続ける。セオも、それが分かったうえで使うのなら、自分たちはバックアップすると、猫又のユキと遊びながら言うのだった。
そんな三人のやり取りを見て、仙田は良いチームだと評価し、上司として誇らしいと話をまとめながら、悟の事について、新の話からすると慢心があり、危なそうだと述べるのだった。
交流会2日目 21時45分 問題のある競技場へと向かう新達。悟は大会のために建設している競技場だが、アナザーが邪魔になり工事が遅延しているのだと話し、新と翔太を案内する。
競技場内はアナザーの繭だらけで、あまりの多さに翔太はこの世の終わりの様だと気持ち悪がる。アナザーの繭は普通の人には見えないため、普通に出入りし工事を続け、結果事故が起こるのだと説明する悟。
駆除しても翌日にはまた増えている有様で、小人数では埒が明かない。そこで新の砂の耳を使って解決できるのなら、経費削減にもなると笑顔で新に案件を振る悟。
悟の挑発を受けて、さっそく繭に触れてみる新。そんな新に、一人では危険だと翔太が駆け寄り、傘を差しだす。なんの繭だろうと疑問を口にした翔太に、悟は前に割いてみたところ、虫型のアナザーだったと答え、繭から鼓動を聞き、新も眉の中身を改めると、人の赤ん坊の様なものが、内部で糸を吐いている様が見え、同時に赤ん坊の様な言葉にならない声が聞こえるようになるのだった。
始めから言葉が通じないことを分かっていて、自分を連れてきたのだと理解した新は苛立つが、悟は親のアナザーも確認できないため、繭の中身であるコレらに聞いてみて、元凶を立てれば、もうこのようなことは起こらないと、新の砂の耳による成果を出すように求める。
人の赤ん坊の形と、赤ん坊の声を聴いた新は、砂の耳も役に立たないのであれば、駆除しかないと決定づける悟の考え方に納得できず、悟から、眉を燃やすという案件から外されてしまう。
悟にまたしてもいい様に扱われ、自分なりの解決策も提案できないまま家路につく新。
家の前までくると、琥珀が落ち込んでいるのかと声を掛け、あの繭は日本ならではで、めったに見られないと感動していたため、眉の意味が分かるのかと聞こうとする新。しかし琥珀はもうそろそろお祭りだからだと言い、人間も同じようなことをやっているのを見たと、イマイチ繋がらない情報ばかりを寄こしてくる。最終的には、自分も分けてもらい、出来上がったら見せてあげると上機嫌で去っていくのだった。
そんな琥珀に、言葉が通じるのに話が通じないとため息をついて自分の部屋に入る新。
翌日の20時21分 新宿御苑での見回り中に、競技場での出来事を話す新。セオは繭の中身の造形に対して新に肩入れし、京一はまずは眉を他所へ移す案を考え出す。
いずれにしても悟の出した、直ちに全てを駆除する方法は最後だという意見になり、セオはサンプルも取らずに関連アナザーを全て駆除するなんて、研究者としては悪手だと、繭のアナザーのサンプルを取っておきたかったとごねるのだった。
同じ頃、都庁のエレベーターで従姉である狩野一茜と会った悟は、翔太経由で新と揉めたことを確認される。悟は新との事を否定したが、茜に新を今回の案件から外している理由を聞かれ、必要ないからだと答えるのだった。
狩野一を訪れた新に、新屋敷神の鈴鹿の名前と、呼び名を教えてもらった茜は、鈴鹿との距離が縮まったのは新のおかげだと感謝しており、その話を聞いた悟は、不快そうに気のせいだと切って捨てる。それでも茜は踏み込み、アナザーに寄り過ぎている新は、まるで悟の父の様だから冷たく当たるのかと聞き、さらに悟の左眉に着いた傷に触れ、残しているのは狩野一家への当てつけなのかと、寂しそうに聞くのだった。
悟はそこまで踏み込んだ茜に、アナザーは人を狂わすから、あんなものは早く駆除すべきなのだと、話を繭に戻し、茜が、あの繭がどういう物なのか分かっているだろうと聞くも、他に手段がないと聞く耳を持たず、エレベーターを降りていってしまうのだった。
再び新宿御苑で、繭についての話を続ける新達。時期的に琥珀が言っていた祭りが出雲に日本の神々が集まることを指しているものだとすると、人間もやっている虫と繭は養蚕で、神々の祭りに備えた、絹を作るための繭では無いかと思い至ったセオは顔を真っ青にする。
それでも強硬な手段に出たのは、大会のために工期を遅らせられない東京都の上層部の意向があり、繭の親が出てきても、悟には対処できる自信があったのだろうと推測する京一。親にも対処できるのなら大丈夫かと思う新だが、セオは神様のために使う物で間違いないなら、人間が手を出して良いものでは無いと、その危険性を甘く見てはいけないのだと、新の言葉を遮るのだった。
23時00分 競技場では、東京都と特別区の交流会で集められた職員たちが、悟の指示通りにアナザーだけに効力がある炎を出す呪符で、繭を燃やし始める。その様子を見た琥珀は、自分の洋服が作れなくなると文句を言い、繭の親と思われるアナザーに、あの人間たちを消してあげようかと提案する。しかし聞かれたアナザーは無言のまま、自ら繭を処理している人間たちを糸でくるみ、眉にしてしまう。
周りから悲鳴が聞こえ始めたため、周囲を警戒する悟も、繭の親と思われるアナザーの姿をとらえ、武器を出そうとする動作をするが、攻撃することができずに繭にされてしまうのだった。
新の携帯に翔太から着信があり、競技場で繭の処理に当たっていた職員が、自分以外全員繭にされてしまった事を知らされる。

ここから感想
何故、一番にやられそうな清水が最後まで残って居られたのだろう。たぶん、茜さんがこの案件は危険だからって、三枚のお札か何かを用意してくれたのかな?それでも部下を危険地帯に行かせたのは、各特別区から何人かは出向させないと角が立つから、ココは新人でも出しておけと…でも新宿区は東京都から「要らね」と言われてるから、誰1人として行かなかったと…。ああ、これなら納得できる。でも、答え合わせ的な表現を来週にしてくれるかな。
それと、今までアナザーの言葉が分からないから、「台風や火山と一緒だ」「行動で読み取るんだ」とか言っていたセオが、なぜ「神様への土産物に手を出したら駄目」だとか、信心深いことを言い出したのかについても、何か納得できる道筋が思いつければと思ったのだが、これについては分からん。今までもそう言った神様関係は対処しなかったのか、アナザーによる大きな仕返しを食らったのか、表現されていないだけに、新に出会って半年くらいとはいえ、突然アナザー視点で語られても…と思ってしまう。
セオだけでなく、集められた職員の皆さんの中にも、「これはヤバい案件では?」と気づく人はいるはずなのに、前日打合せを聞いて、当日来ないとかいうドタキャンもなく始められるのにも、やはり疑問が湧く。
セリフだけでも「〇〇事件と同じ被害が出るぞ」とか、「〇〇規則でそれは手を出さないのでは?」だとか言ってくれれば良いのだけど、今週は「神様が絡む一大イベントの準備を台無しにするとどうなるか」という例えだけで終わってしまい、だいぶすっきりしない回だった。