はちよりうえ

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ちはやふる3 第8話「これやこの」感想

 やはり太一には菫ちゃんが良いと思う。既に太一を優先して、麗子の意に沿わない行動もとれているし、彼女が嫁に来てくれれば、千早には望めなかったフォロー力も見込めるのだよまつげ君。

 

作品の内容

皆が金閣寺の金ピカ度合いを堪能する中、太一が抜け駆けしてまで名人予選に参加した事に、ショックを受けて立ち直れていない千早は、堀川の掛ける声も届かない状態であった。

名人・クイーン戦東日本予選会場であるかるた記念大塚会館に向かう道で、大きく札を取る素振りの練習を行いながら進む原田。その手の動きでタクシーが止まる為、白波会所属の女性は、原田に注意しつつ運転手に謝っていたが、原田本人にその注意は届いていない様子で、会場へと足を踏み入れていくのだった。

会場内では「目指せ名人」のハチマキを付け、新妻の応援を照れながら受ける豪徳寺実篤の姿があり、吉野会大会のB級決勝で彼に負けたヒョロは、自分の方が実力は上だと、悔しさを奇妙な体の動きで表現していた。

そんなヒョロの後ろで、北央会の須藤は受付に出場辞退を申告していた。須藤は吉野会大会での太一との掛けの条件を実行しようとしたが、主将が出場しないことを知った北央のメンバーは動揺して騒ぎ出し、太一も、自分に当たったら譲ると言う条件を提案する。意地を張っていた須藤も、この条件でならと細目を開眼させ、後輩たちが差し出したTシャツを着て出場することにする。

富士崎高校の顧問である桜沢は、受験生の山井真琴と江室凌雅が出場している事を咎めるが、まともな回答は帰ってこないばかりか、根室は手をワキワキさせながら願望丸出しの態度なのであった。

そんな会話を繰り広げる桜沢の横で、勝ためにメガネからコンタクトに変えた猪熊遥が、下の子供の迅に授乳中だった。いつものドタバタとした中でも、勝気な猪熊の目をみた桜沢は、満足そうに微笑んでいた。

応援者の見学席が無いため、会場の外から窓越しに観戦する筑波。いつもは会場内で応援していた菫は疑問に思って筑波に尋ねていたが、ガラスに張り付いて怒気を放つの太一の母・麗子に驚いてしまうのだった。

名人・クイーン戦、西日本予選会場の近江神宮勧学館の一室では、大会関係者が集まり、期待の選手について話し合っていた。そんな中で、全国高等学校文化連盟かるた専門部の吉岡弘和は、新の名前を出し、若いころの新の祖父・始に似ているのだとその場にいた人々が、期待に花を咲かせていた。

そんな期待されている若手の新だが、幼馴染の由宇が朝食に作ってきた鰹節入りカツオサンドの影響なのか、腹痛に悩まされていた。

トイレへと移動する中で、配布物として置かれていた名人位・クイーン位予選参加者の名簿に目を走らせた新は、太一の名前があることに驚き、思わず名簿を手に取る。

修学旅行中のはずの太一が、名人予選に出ている事で、太一もかるたに真剣なのだと考えていた新は、ちょうど会場に到着した、現クイーンの詩若宮暢と名人の周防久志の姿を見る。初めて周防を生で見た新は、祖父に自分が挑むのはこの人になるだろうと言われたことを思い出しつつ、彼が和菓子を配り歩く姿を眺めていた。

かるた教会会長の間下と話していた周防は、大学の卒業の見込みがある事と、就職予定先も決まったことを報告し、今回も名人になってから引退すると、どら焼きを食べながら小さな声で話していた。しかしかるた競技者たちは、その離れた場所での小声での会話も聞き取り、自分たちは敵では無いと受け取って闘志を燃やしているのだった。

自分の起こした会場のざわめきの中、読手の山城今日子の声を聞き取った周防は、テンションが上がり、今までとはけた違いに大きな声を上げて喜んでいた。

周防の耳の良さを、今の読手を探し当てた芸当から推し量った詩暢は、これでも引退するのかといぶかしんでいた。

忘れかけていた腹痛を思いだし、トイレへ駆け込んだ新。出てきてもなお、周防の名人位連取と引退発言にざわつく会場内。そんな中で新は、両手を上に組んで伸びの姿勢を取り、自分が名人を目指す理由をもう一度反芻し気持ちを落ち着ける。

会場に入った新を見た周防は、隣にいた詩暢に知り合いなのかと声を掛け、詩暢の邪魔な川という評価の新に、興味を持つ。

新の取りにもかかわらず、自分が取ったと主張するために札を送ってきた相手に対し、もめることなく対応する新。その姿を見て、吉岡はますます始の面影を新に見ていた。

休憩に入り、一人で廊下の椅子に座っていた新に、どら焼きを差し出して声を掛ける周防だが、目的は宣戦布告であり、次も名人になるのは自分だと言うと、その場からすぐに歩き去ってしまうのだった。

場面は東日本予選に移り、試合を行いながらも、太一は修学旅行を休んでまで何をしているのかと自問自答していた。

同じく、太一の母・麗子は、太一のいう事を信じ切っていたため、修学旅行を休む連絡をしてしまった事もあり、親に嘘をつかせてまでかるたの名人を目指していたのかと激昂していた。そんな麗子に、太一の母に気に入られるチャンスと考えた菫が、試合が終わったら連絡すると提案し、一度は会場から離れる麗子。

会場内では、原田に当たった富士崎高校の日向良彦や、北央高校の須藤に当たった山井真琴の試合を見た桜沢は、自身は一回戦を勝利しつつも、一回戦負けの根室も背後に控え、今年は全然成果が上がらないといら立ちを見せていた。しかし、ちょうど試合を終えて会場から報告のために出てきた理音は勝利しており、かるたへの執着を見せ始め、気合の入った表情の理音に、桜沢は表情こそ変えないが、いら立ちを収めるのだった。

太一の試合が終わりそうだからと、彼の母・麗子へ連絡しようと携帯を操作する菫。恋愛のために、母親に気に入られて外堀を埋めようという菫の作戦に、恐れおののく筑波には目もくれず、いざ通話ボタンを押そうとした菫だが、試合の終わった原田に背後からぶつかられ、その形相に思わずその姿を見送ってしまうのだった。原田は、菫へぶつかった謝意を示すために腕を振りつつ、一度外履きを履かなければならない二階への階段を上り切って、何とか休憩室で大の字になる。

原田の様子を見ていた菫は、太一が試合を終えて出てきたため、今度はそちらの様子をうかがうことにする。

太一の相手だった豪徳寺と、吉野会大会のB級決勝戦で当たって敗れていたヒョロは、太一の応援こそ素直に行えていなかったが、豪徳寺の弱さは理解しており、自分が負けたのも何かの間違いだと口走っていた。だが、太一に肩まで組まれてその通りだとその意見を肯定されてしまい、ヒョロは言葉もなく、自分自身の弱さが認められないのだと悟ってしまい、悔しさから泣き出してしまう。

そのやり取りもすべて見ていた菫は、太一が一生かるたをやるわけではないと言う考えを捨て、麗子への連絡を辞めてしまう。先輩の母親との約束を反故にした菫に、筑波は恐る恐る声を掛けるが、菫は意を固めたような表情をするばかりで何も答えなかった。

やがて、麗子がしびれを切らせて予選会会場へと戻ってくると、菫は入口で麗子が入る事を拒み、自分の意に沿わない態度に麗子は感情が高ぶるままに大声を上げたため、門前での言い合いに発展する。

周囲にかるたの競技者と思われる人物が複数人いる中で、プロの無いかるたをその場のお遊びと発言した麗子に、菫は一生かるたをするかもしれないだろうと反論する。菫の、自分の中で答えの出た「太一は自分になるためにかるたをやっている」という言葉に、麗子は訳が分からないとさらに言葉を被せようとするが、外にいたかるた関係者から放たれる冷たい視線に気づき、菫の言葉には反論することなくその場から離れて行く。しかし、麗子がかるたを軽視した発言をしていたため、喧嘩を売られたのかと思っている関係者たちは、彼女が去っていく姿にも、口をとがらせて視線を送っていた。

試合の終わった太一も、筑波の態度から、外で自分の母親に対して菫が言い放った言葉を聞き、自分が修学旅行を休んででもなりたかったものの正体を掴み、次の試合へと臨んでいく。

 

ここから感想

そっか、今の名人は声が小さかったか…。理音の祖母をキョコタン呼びしていた事は覚えていたけど、あんなにテンションの低いキャラだったかまでは覚えていなかったな。

で、太一の母・麗子さんが大会会場に降臨。確か高校入ってからは初めての観戦じゃないかな?と思ったのに、単に修学旅行を休むために嘘をついた件を叱ることが目的になっていたため、息子が時間を割いている競技かるたには興味を持つことなく、お茶をしに行っちゃうのか…。まぁ、太一が親に嘘をつかせた件は後でお咎めがあっても良いが、このお母さんももう少し息子を見てあげるエピソードが欲しいところだよな。

そして、太一自身についても、もう少し先に進んでもらいたいのが、新の眼鏡を盗ったことがしこりになっている件。何度も繰り返される回想シーンと、その当事者と恋のライバル関係という苦しさ、よく出ていると思うけど、菫ちゃんが待っているのでもうそろそろ先に進んでも良いと思うのです。

主人公も、せっかく将来の夢のために修学旅行を選んだのだから、西田あたりが上手く意識を修学旅行へ向けてやってくれ。あれは見ていて気持ちの良いものではないし、千早の将来にも影響するぞ。

 

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