はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

Fairy gone フェアリーゴーン 第23話「覚めぬ夢より出でしもの」感想

 ヴェロニカに続いて、ウルフランまでもが主人公サイドに合流。

さらにロバート君がちゃっかりリリィ達と合流していて、マーリヤを置いてきている点を気にする素振りがないあたりや、そもそも神獣の素材に誰が使われたのか、ドロテア側は誰も知らないはずなのに、それを気にしないっていう…もう、なんだかな。

 

今週の内容

アインツ教団の祭壇で神獣が誕生した少し前、ドロテアの証人保護用の隠れ家前で、グリフによる攻撃を受けたマーリヤとヴェロニカ。グリフの操る妖精・ノルカによって、地面がえぐられた場所に駆け込み、マーリヤの無事を確認するヴェロニカ。彼女の手を借りて起き上がったマーリヤは、すぐにグリフとレイを探すために周辺を確認するが、二人の姿はなく、同行してくれるヴェロニカにアインツ教団の目論見を説明する。

ドロテアとして国を守る立場のマーリヤに、逃げるように促されたヴェロニカは、スーナが焼かれた時に、森で兵士の気をそらさせるために、マーリヤを置いて駆け出した時の事を悔やんでいるのだと打ち明け、マーリヤを守るために傍にいると、彼女の申し出を断るのだった。

ヴェロニカから打ち明けられた内容に、思わず目に涙を溜めたマーリヤは、自分とヴェロニカは家族の様なものだと、嬉しさを表し、その言葉にヴェロニカも同意する。そんな二人だったが、土煙と共に轟音が響き、その正体を確かめるために二人は走り出すのだった。

祭壇のあった地下から、岩を割って外へ姿を現した神獣は、熊の形を成していた融合体の時よりも巨大になり、元となった鹿型の妖精成体の名残からか、身体が揺れれば地面に付きそうな程長い枝分かれした角と、面長な頭蓋骨の様な頭部が印象的な姿に変化していた。

神獣は少し歩いたのち、上半身部分を緑色に発行させ、その光が角にまで達すると地に手をつき、周囲の物を砂に変えていく。地面に触れた角も手と同じく周囲の物を砂に変えていくため、神獣に駆け寄って喜んでいたマルコや、アインツ教団の信者たちも砂となっていった。

ロンダキアの街中では、ネインがリスカーとの戦闘を続けていた。二人の元にも神獣が外に出た時の轟音が聞こえ、それでも強いネインと戦えることを喜ぶリスカーに、戦うことは無意味だと、ネインは彼とは違う価値観で相対するのだった。

妖精武器と妖精を戦わせながらの戦いとなり、ネインのモルズニークがリスカーのアイゼンコップを氷漬けにしても、戦闘意欲が衰えないリスカー。しかし、次の一太刀で勝負をつけるとお互いに感じたのか、妖精を戻し、多少の問答を交わす。ネインが深く息をついて力が抜けた時を狙ってリスカーから動き始めるが、ネインも早く反応し、お互いに首に傷を負い、さらにリスカーは左胸部を斬られ仰向けに倒れた後絶命する。

ネインが傷口を押さえ、アリアドラを支えに何とか立っている状態なのに対し、リスカーの遺体に駆け寄って、その目を閉じさせたソフィーがネインに銃を向ける。

建物の上にもリスカーの率いていた傭兵部隊が銃を構えていたが、そこへドロテアの大型車が接近してきたため、車両に向けて発砲が始められる。ネインを討とうとしていたソフィーも車両に気を取られ、降りてきたリリィ達ドロテア部隊と銃撃戦になり、建物の屋上から発砲していたディッパーが指揮をしていた部隊も、ソフィーも鎮圧されていく。

傭兵部隊の排除が完了したリリィ達に対し、ネインは宮殿に向かう様に指示を出す。

街中まで進んでいた神獣は、アインツ教徒が道に出てきたことに反応し、砂にする力を発揮させる。教徒たちもその姿に怯えることなく、教団の祈りの形に手を交差させ祈りを捧げながら砂となっていった。

ウルフランとの戦闘に入っていたフリーは、通常の剣を折られ、フラタニルの鎖付きの剣を飛び道具にして攻撃してくるウルフランに、ヴェロスティールで対抗するのだった。

折られた剣に鎖を巻きつけ、フラタニルの鎖をヴェロスティールで切ったフリーに、ウルフランは何のために戦うのかと問い、フリーは手に入れ始めた平和のためだと答え、平和な世であれば、ウルフランも家族を失うことは無かったと付け足すのだった。

フリーの言葉に怒りを露わにしたウルフランは、妖精同士を戦わせつつもフリーの体制を崩して、短剣を突き出すが、フリーは横倒しになってもこれを避け、剣を握っているウルフランの腕をつかみ捻らせて見せる。両手で剣を扱うフリーの腕の力に、ウルフランは短剣を手放して間合いを取る。

ウルフランの言い分から、自分も含めて人間を罰しようとしているのだと分ったフリーは、ウルフランをそれでも助けると叫び、背後からレッドフットの咆哮を仕掛け、フラタニルの盾で防ぐウルフランに、ヴェロスティールで続けて攻撃を仕掛け、盾を破壊して剣をウルフランに突き付ける。

剣を鞘に納めつつ、フリーは人がいる限り人の世は続くのだと説き、ウルフランを殴った後は、死にたがっていたウルフランを生かし、彼に背を向けて歩き去っていくのだった。

逃げる街の人々の中を、神獣に向かって逆走するマーリヤとヴェロニカ。神獣が咆哮をあげると、その情報量の多さに思わず座り込んでしまう二人。神獣を倒せるのか疑問に思いながらも、幼いころの様に自分に手を差し伸べるヴェロニカに、マーリヤは笑ってその手を受け取り、また二人で走り出すのだった。

街中で先に進めずに人だかりができている場所で、セルジュとクラーラ、ロバートは乗り物を停車させることになった。人だかりからチマと、ダミアンが出てきたため合流し、西からの脅威が神獣では無いかと聞いたロバートは、西と言う方角を口ずさむ。

砂漠地帯となった場所に出たフリーは、巨大な穴が岩壁に空いているのを見て、アインツ教団なら、神獣の止め方も知っているだろうとバイクを走らせる。

神獣を追いかけるマーリヤとヴェロニカは、神獣の目的について考え、妖精は世界のバランスを取る存在だから、全てを壊して、それからバランスを取るつもりなのではと言うものに行きつく。神獣が進む方向を変えた事に、宮殿に人が集まっているからだと気づいたマーリヤは、ヴェロニカと共に先を急ぐのだった。

フリーは建物跡に佇んでいたグリフにたどり着き、アインツ教団の大僧正であるマルコが神獣に身をささげたことを知る。神獣によって人の世が滅ぼされ、新しい世では人を導く役割を与えられたのだと語ったグリフは、フリーは古い時代の人間だと排除に掛る。グリフとノルカの攻撃を一人で受けていたフリーに、ウルフランとフィッチャーが加勢に入り、アインツ教団の神獣による人の世の破壊を、悪い夢だと言い切ったウルフランは、その夢を終わらせると、フリーとの共闘のために短剣を構えるのだった。

逃げる人もいなくなった街中では、遠ざかっていく神獣を見ながら、手をこまねいているロバート達がおり、その中で負傷していたダミアンは、神獣が誕生してしまえばもう何もすることはできないと、黒の妖精書の知識から導き出していた。

避難が遅れた住民の避難を誘導していたヴェロニカは、幼い姉妹が逃げ遅れていたことに気付き、転んだ妹を背に負ぶって逃げることにする。遅れているヴェロニカの元に戻ってきたマーリヤは、神獣の鳴き声から、神獣自身も破壊を望んでいないことに気付き、自分が神獣を止めると決心する。

 

今までに作中で表示・表現された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴467年

レイ・ドーン 兄のユルゲンと共に故郷のスーナ近くの森で融合体の誕生を見る

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴486年

マーリヤ誕生 のちに母テレサ・ノエルが死亡する

イヴァン・ノエル スーナ近くの森で融合体の犠牲になり死亡する

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。レドラッド王・オルバニーが自害。これによりレドラッドは降伏宣言を出す。

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

統一ゼスキアの首相 ゴルバーン・ヘルワイズがアインズ教団によって暗殺される。

首相暗殺に伴い、事態の打開のためカルオー公 レイ・ドーンが地位と領地の返上をゼスキア皇帝キャスタル・ハロルに申し出て、首相代行の命を授かる。

 

ここから感想

良い事を言っているはずなのに、見返していても頭に入ってこないことが多い。というか、ちらっと見えるレイ・ドーンの形見であるソロリアスのフォーク部分が見えるだけで、なんだかもう十分だと思える。物語の選択が、妖精との共存では無かったとしても、人間が妖精を武器に使っている「妖精兵」「妖精武器」「人工妖精」は全部壊す必要があるだろうし、特に妖精武器は七騎士が所持・使用していた戦争の代名詞の要素があるから、物語中で壊していければ壊すのが妥当だと考えているので、マーリヤがソロリアスを持っていないと、また話がややこしい事になりそうだものな。

にしても、視聴者側の視点で物語を書いてしまった本作。神獣の素材になったのは誰かドロテア陣営が知る時はいつなのか、ダミアンが負傷していた理由、ロバートの西側発言、等々色々と視点と表現不足が多い割に、リスカーの傭兵部隊の死に方を見せて、ウルフランとフリーは語らい、マーリヤとヴェロニカはお互いに甘え合っていると言う状況…。無駄を削いでストーリーの流れだけでも死守してれないかな、と思ってしまうんだよね。どうにかならないかね。

 

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